福島県南酒販株式会社
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県産地酒

酒蔵探訪 4 【2005年8月】
「会津錦」 合資会社 会津錦
耶麻郡高郷村大字西羽賀字西羽賀2524
Tel.0241-44-2144 / Fax.0241-44-2901
 耶麻郡高郷村。四方を山に囲まれた自然豊かなこの地に、「会津錦」の蔵元はある。
 合資会社会津錦は、明治初年より酒造業を営んでいる。実は、それ以前も酒造りをしていたものの、江戸時代の大火によって一切の記録がなくなってしまったのだという。明治時代からの記録によれば、昭和18年からは戦争のため休造したものの、昭和22年には河沼酒造(株)の西羽賀工場として酒造りを復活。10年後の昭和32年には合資会社斎藤酒造店を設立、同34年からそれまでの河沼酒造(株)を解散して業務を引き継ぐ形で独自の酒造りが始まった。現在の「会津錦」という社名は、昭和42年に社名変更してからのものである。また、当初は「吉乃川」や、地元の地名を冠した「羽賀泉」という銘柄を用いていたが、地元だけでなく広く飲んでもらいたいという思いから「会津錦」の名を使うようになったそうだ。
 社長の斎藤正孝さんは明治時代から数えて五代目。平成12年に就任した。杜氏を務める専務の孝典さんと、3年前から新たな酒造りに挑戦している。
 「ちょうど、それまでの蔵の人たちが高齢になってきたこともあり、世代交代を考えざるを得なかったんです」と社長は3年前を振り返る。そこで2年間、それまでの杜氏のもとで専務が修行を積み、3年目には専務が中心となった造りに挑んだ。さらに社長は、蔵人のほとんどを交代し、20代中心の若い世代にまかせることにした。とはいえ、経験の浅い杜氏と蔵人による酒造りは不安も多く、社長自身「命がけの世代交代でした」と言う。
 しかし、その命がけの交代が功を奏した。孝典さんを中心とする若い世代の酒造りは基本を大切に、手を抜くことなく『真っ正直』な造りに徹し、それによって『真っ正直な酒』が生まれた。さらに、スタッフの切り替えに合わせて酵母もすべて切り替え、まったく新しい「会津錦」となった。「うまくなった」と評判を得て、社長もほっと胸をなでおろした。「まさに酒は生き物なのだと思います。これまでにはない、インパクトのある酒が生まれ、私自身驚きました」
 そんな新しい「会津錦」の注目商品が無濾過生原酒「こでらんに」だ。高郷村の農家に生産を依頼した「チヨニシキ」を使用し、おり引きと濾過をせず、まったく手を加えず生のまま瓶詰めしたもの。深みのある旨味と口当たりの良さが後を引く。「こでらんに」とは、会津地方の方言で「こたえられない、たまらない」の意。あえて地元の農家に米作りを依頼したのは、「地元にこだわりたい」という思いがあったからだ。「こでらんに」のラベルには、生産者の写真も載せ、ホームページにはメッセージも掲載されている。酒は蔵だけで造られるのではないことを改めて感じた。社長は「地元の人に愛される酒を造りたい」とその思いを語ってくれた。
 また、あわせて山田錦を用いた無濾過生原酒「さすけね」(「さしつかえない、かまわない」の意)、山田錦を使用し、無濾過の生酒を瓶詰め後加熱した無濾過純米生貯蔵酒「なじょすんべ」(「どうしよう」の意)も発売、それぞれネーミングのおもしろさと、その特徴ある味わいとで、人気となっている。写真は右から「会津錦」と「こでらんに」、そして「にごり酒」。
 新たな体制での酒造りも、年を重ねるごとに慣れ、徐々に作業も順調に運ぶようになった。とはいえ、若い世代を見守る社長の目は厳しい。「まだまだ失敗も多く、危なっかしい面もあります。慣れてきても、よい意味での緊張を忘れずに、ていねいな酒造りを続けてほしいと思っています」社長は、孝典さんの酒づくりには、ほとんど注文をつけることはないという。「まかせると決めたからには、口出しはしません。口出しをしても技術が追いつかず答えられないということもありますがね」と笑う社長の言葉に、懐の深さが感じられた。
話をうかがった、左が四家明さん、右が四家久央さん

専務の斎藤孝典さん
▲専務の斎藤孝典さん
にごり酒 こでらんに 会津錦
「にごり酒」 「こでらんに」 「会津錦」

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