福島県南酒販株式会社
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酒蔵探訪

酒蔵探訪38 【2008年6月】
「寿々乃井」 株式会社寿々乃井酒造店
岩瀬郡天栄村大字牧之内字谷中1
Tel.0248−82−2021 / Fax.0248−82−2071
 岩瀬郡天栄村。昭和30年に湯本村、牧本村、大里村、広戸村が合併して誕生したこの村は豊かな自然に恵まれ、羽鳥湖周辺のレジャー施設や二岐温泉、岩瀬湯本温泉、天栄温泉といった温泉地などを中心に、四季折々たくさんの観光客を迎えている。
 そんな天栄村に寿々乃井酒造店が創業したのは、文化8(1811)年と言われる。しかし、菩提寺の火事により過去帳などの資料がなくなってしまい、はっきりしたことはわからなくなってしまったのだという。「酒造りの前は養蚕を行っていたと伝えられています。おそらくは小作米などを利用して酒造りが始められたのだと思います」と、話してくださったのは代表取締役会長を務める鈴木丈介氏。聞けば、寿々乃井酒造店の前の道は、かつては会津の殿様が参勤交代時に通った由緒ある道だという。「『寿々乃井』という名前の由来もはっきりしていません。しかし、『寿』の文字が重なる縁起の良い名前だと、おめでたい場で使っていただく機会も多いですね」選挙や結婚式などにと言う方も多いそうだ。
 「寿々乃井」の酒は、何よりも地元の自然に拠るところが大きい。「酒づくりは原料や蔵人の腕、気候・風土、環境など何拍子も揃わなければなりません。その中で、水が何よりも大事だと思います」と鈴木会長。蔵の裏山からこんこんと水が沸く。その水が流れる沢には水芭蕉やワサビが自生する。きれいな軟水である。この水で仕込まれた酒が「寿々乃井」と名づけられたのは、やはりその湧水に由来するのだろう。
 天栄村内には「丸山の不動清水」をはじめ、湧水が多く、地元の人をはじめ遠くからも水を汲みに来る人が多い。それだけ水のきれいな場所なのだ。
 米は基本的に地元で作られたものを使う。その土地でとれた米とその土地の水を原料に、その場所で仕込むことこそ、その土地に合った酒を造る条件なのだ。
 酒を仕込む蔵人を仕切る杜氏はキャリア40年、青森の西田酒店(田酒)などで務めた経験も持つ。「寿々乃井」の造りは『手を抜かないこと』を基本とする。そして、むやみに味を変えることはしないという。「だから、造りはほとんど変えません」代々伝わる道具や釜などを使った手造りの酒である。
 「寿々乃井」の酒は端麗なやや甘口タイプが主流、きれいな酒質はやはり水の特徴によるのだろう。昔から地元を中心に愛されてきた。「端麗辛口が流行るずっと前から、うちの酒は端麗な酒でした。でも、この味は自然に生まれた味なんです」
 以前から「二級酒」が中心で、今も普通酒が8割を占める。そんな中で、鑑評会は「杜氏の腕を磨く良い機会」と出品し、毎年優秀な成績を収めている。以前、その出品酒をどうしてもと請われたことがあった。そこで、県内で初めて大吟醸を商品化、「まぼろしの酒 大吟醸」として販売したそうである。
 「本醸造も純米酒も丁寧に仕込み、それぞれの味を出していくことが大切だと思います」鈴木会長は言う。現在も各種鑑評会で入賞をしている大吟醸、「純米吟醸 寿月」は、全日本国際酒類振興会主催の民間最大規模の「全国日本酒コンクール」の純米酒部門で日本一に輝いた経歴を持つ。端麗辛口でありながらまろやかさも持ち合わせた上品な味だ。普通酒も飽きのこない素直な味で、きれいな酒だ。

 蔵の裏山には雑木が茂り、ムササビも棲むという。田畑では米や野菜を育てる。時には熊も出るというこの地での生活は、おそらく永い間変わらずに続けられてきたものだ。「寿々乃井」の酒も同じだ。永い間変わることなく続いてきた味である。地元の米、そして地元のきれいな水を原料に、丁寧に造る。これまでずっと続けられてきたように、これからもずっとこの酒造りは変わらない。
鈴木丈介 会長
▲鈴木丈介 会長

趣のある蔵
▲趣のある蔵


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