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新・酒蔵探訪

新・酒蔵探訪

新・酒蔵探訪 特集 【2015年12月】
インタビュー
歴史や文化、醸造法に食べ物との相性など、  
さまざまな角度で酒を楽しんでみては?
               郡山女子大学家政学部教授 鍬野 信子さん
               JBPA認定ベルギービール・プロフェッショナルマスター
               日本テキーラ協会公認 グラン・マエストロ・デ・テキーラ
 皆さんは「テキーラ」を飲んだことがあるだろうか。また、「テキーラ」にどんなイメージを持っているだろうか。「メキシコの酒」、「アルコール度数が高い」、「サボテンからつくられる?」そんなイメージが先行して敬遠している人も少なくなさそうだ。そんなテキーラのマイナスイメージを払拭し、魅力を伝えたいと話すのが、今回ご登場いただいた鍬野信子さん。郡山女子大学の教授として食品にまつわる幅広い分野について研究、指導を行う傍ら、ワインやベルギービール、そしてテキーラと、酒類に関しても豊富な知識を持つ。先頃開催した「秋の大試飲会」では、会場内で「ミニセミナー」も開いていただいた。 
 今回はそんな鍬野さんに酒類との関わりや、その楽しみ方についてお話をうかがった。

 「私自身、テキーラを飲んだこともなければ、そんなにお酒に詳しいというわけでもなかったんです」と、鍬野さん。名刺には「ベルギービール・プロフェッショナルマスター」や「グラン・マエストロ・デ・テキーラ」の肩書きが連なるが、「ものすごい大酒飲みのように思われることが多いのですが、決してそんなことはないんですよ」とやんわりと否定。鍬野さんがお酒と深く関わるようになったのは、専門分野の食品学の研究からだったという。
 「20年ほど前になるでしょうか、大学でワインの試験醸造をすることになったんです」。当時は町おこしとして特産のフルーツなどをお酒にする市町村も多く、鍬野さんもせっかくなら地元のフルーツでと、モモやユズ、ブルーベリーでのワイン醸造に取り組んだ。10年以上にわたりワインの試験醸造を行っていくなかで、ワインのポリフェノールに抗酸化作用がある、ブルーベリーのアントシアニンが目によいといった、ワインや原料となる果物の健康効果も話題になり、鍬野さんはワインへの興味を深めたという。東京でワインの講座などに通ったりして、ワインについて自分なりに研究を続けた鍬野さん。「ワインには歴史もあり、実に奥が深い。素晴らしい飲み物だと思いました」。
 ワインこそが一番と思っていたこともあるという鍬野さんだが、ある時、東京でワインが飲めるお店を探していた際に、ベルギービール専門のカフェを見つけたという。「ビールは好きでしたが、それまでベルギービールなんて飲んだことはありません。本当に何気なく、立ち寄ったんです」。しかし、そこで鍬野さんは思わぬ衝撃を受ける。「ビールのイメージが変わりました。本当にいろいろなタイプの味があり、ボトルやグラス、コースターにまでこだわりがあるんです」。ここでも鍬野さんの学者としての探究心が湧き上がり、間もなく鍬野さんは日本ベルギービール・プロフェッショナル協会認定のアドバイザー、プロフェッショナル、そしてプロフェッショナル・マスターの資格まで取得してしまう。「ベルギービールは自然発酵のビールもあって、銘柄によって本当に多彩な個性を持っています。また、瓶内二次発酵で酵母を濾過していないビールは、酵母が持つ食物繊維やビタミン、ミネラルも摂取することができるのではないか、そんなところも興味深いですね」。
 そして、ベルギービールについてネットで検索していた際に、こちらも偶然みつけたというのが「日本テキーラ協会」の存在だった。「私自身、テキーラについてそんなに良いイメージはなかったんです。でも、調べてみると今やセレブのお酒として高級感があるお酒なんですね。ハリウッドスターなどが自らオリジナルのテキーラブランドを立ち上げたりもしています。テキーラも個性的なボトルが多く、コレクションしている方も多いんです」。サボテンではなく、リュウゼツランの一種、アガベアスール植物の球茎部(ピニャ)からつくられるテキーラ。最低2回は蒸留し、樽熟成を行って出荷される。「かつてはレモンや塩をなめながらショットグラスで一気にあおるような飲み方をしていたようですが、今は少しずつ味や香りを楽しみながら飲むのが主流です。ブランデーのように芳醇なものも多く、スイーツなどとあわせるのがおすすめのテキーラもあるんですよ」。また、ピニャからつくるシロップ(アガベシロップ)は、GI値が最も低い甘味料といわれているそうだ。「味、歴史や文化、醸造方法、そして健康効果、食べ物との相性など、まだまだ勉強したり試したりしたいことがたくさんあります」。
  鍬野さんは言う。「飲んで酔うだけがお酒の楽しみ方ではないと思うんです。さまざまな角度からそのお酒について知ることで、新たな魅力を発見することができるのではないでしょうか」。

 最初は試験醸造でワインを学び、知的好奇心からベルギービールやテキーラを学び、その魅力を知ったという鍬野さん。正に飲むだけではないお酒の楽しみ方を実践していらっしゃるようだ。2月号から、そんな鍬野さん流のお酒の楽しみ方をご紹介していただくので、お楽しみに。
※GI値…グリセミック・インデックス(血糖指数)。食品摂取後の血糖値上昇能の指標
鍬野信子さん
▲鍬野 信子さん

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