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コラム

第八十六回 サウザンド・サニー号
代表取締役社長 山口 哲行
 皆様にはお健やかに新春をお迎えのことと存じます。旧年中は、格別のお引き立てご厚情を賜り誠にありがとうございました。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

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 長崎ハウステンボス。長崎県佐世保市ハウステンボス町1─1にあるテーマパークだ。開業は1992年3月。東京ディズニーリゾートに匹敵する広大な敷地をもち、中世オランダの街並みを再現した「環境未来都市」として開業した。投資額は2,250億円にも上ったと言われる。
 ところが、その後の道程は平坦ではなかった。入場者数は、当初数年間は開業効果もあって堅調に推移したものの、1996年度の380万人をピークに減少に転じ、やがて、経営難に陥った。
 再建を目指し、メインバンクの日本興業銀行(現みずほ銀行)は2000年からの2年間に総額530億円を上限として債権を放棄した上、社長を送り込み経費削減や地域密着の営業政策などを進めた。しかし、入場者数の減少や客単価の低下に歯止めがかからず、2003年に会社更生法の適用を申請。負債総額は2,289億円。九州・沖縄地区では「シーガイア」を運営していた宮崎市のフェニックスリゾートの約2,762億円に次ぐ過去2番目の大型倒産だそうだ。

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 その後、野村HDの子会社・野村プリンシパル・ファイナンスが支援企業となり、経営再建がスタートした。海外客誘致強化など積極路線の中期経営計画のもと、2006年度は入場者数が10年ぶりに前年度を上回り、2007年度も引き続き海外客が増加するなど順調に再建が進んでいるかに見えた。
 ところが、2008年のリーマン・ショックで状況は暗転。世界同時不況やウォン安などの影響で韓国をはじめとした海外からの観光客が激減したのだ。

 海外戦略の強化が裏目に出たハウステンボスは、需要の落ち込みに対処するため、ホテルの休館や人員削減などの経営効率化策を実施したが、経営状態は改善せず、2009年、野村プリンシパル・ファイナンスは再建スキームから撤退することとなった。

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 野村の撤退後、地元九州財界や自治体の再三の要請を受けて2010年4月からはエイチ・アイ・エス(H.I.S.)が中心となる新たな経営再建が開始され、H.I.S.の会長である澤田秀雄氏が社長に就任した。九州経済界が10億円程度の出資を行うなどの支援策を固め、金融機関は債務の8割を放棄し、残りの債務は出資金を使って返済、借入金ゼロの状態で経営再建が開始した。
 社長になった澤田氏が定めた基本方針は次の3つ。
○掃除をしよう。
○明るく元気に仕事をしよう。
○経費を2割下げ、売上を2割増やそう。
 そして、「周りの人口が少ない」「アクセスが悪い」「ブランド力がない」「イベントのノウハウも少ない」という状況のハウステンボスはたった1年で見事に黒字転換を遂げた。

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 ディズニーリゾートの1人勝ち状態が長く続いたテーマパーク業界。一度は絶体絶命の状況に陥りながら、再生したのが、このハウステンボスとUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)だ。USJは不祥事と大株主の大阪府の財政危機により2004年に経営危機に陥ったが、米ゴールドマンサックスの支援を受け、再生を果たした。話題の『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』の効果もあり、昨年の売上高は過去最高となったようだ。

 ハウステンボスとUSJ、立地もコンセプトも全く違うテーマパークだが、このふたつが再生できたのは、ディズニーの呪縛から逃れ、「こだわりを捨てた」ことによると言える。ハウステンボスは「オランダへのこだわり」、USJは「映画へのこだわり」を捨てて再生を果たした。ハウステンボスは「本物のオランダを超える価値を創る」というコンセプトで「日本一、東洋一、世界一」と感じさせるというコンテンツを導入。代表格が『ワンピース』の海賊船『サウザンド・サニー号』だ。『ワンピース』は累計2億8,000万部の発行を誇る漫画。この船に乗るために訪れる顧客も少なくないとのこと。  
 そして、昨年11月スタートした世界最大級1,100万個のLEDによるイルミネーション『光の王国』、蛇口からチョコレートが出てくるアトラクション『ショコラ伯爵の館』。本家オランダと関係ないところで頑張っているようだ。

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 弊社は今後も酒類流通に貢献し、お客様の信頼に応えることが出来る地域卸として尚一層頑張ってく所存です。本年も変わらぬお引き立てと、ご指導を賜りますよう、心よりお願いいたします。
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